健康保険とは |
一生のうちに一度も病院の世話にならない人なんておりません。医療機関にかかれば医療費が必要ですが、医療費の仕組みはとても複雑で、なかなか理解することができません。しかも、医療費は毎年、改定されるので複雑さが一層深まります。この改定は診療報酬・薬価改定と呼ばれています。 |
医療費とは、診療報酬のことで、病気治療のための診察時にかかった初診料(再診料)、慢性疾患の指導管理料、検査料、注射、投薬、入院料などのすべてに対して支払う金額をいいます。 病気や怪我をして病院を訪れ治療を受けるとき、日本人は誰でも何らかの健康保険に入っているので、医療機関の窓口で健康保険証を提出します。そうすることにより、医療を受けてかかった医療費の一部に相当する自己負担額だけを支払います。現在、医療費の自己負担割合は、3歳未満の幼児で2割、3〜69歳の人で3割、70歳以上の人は1割(ただし、所得の多い人は3割)となっています。 |
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医療機関は実際にかかった医療費の一部を治療費として患者から直接受け取りますが、残りの医療費を社会保険診療報酬支払基金という機関経由で健康保険組合に請求します。健康保険組合では、その請求書を確認して残りの医療費を支払基金経由で医療機関に支払います。 医療機関への医療費はこのようなシステムで支払われますが、基本的に医療費の財源は、患者自身と会社(事業主)が納めている保険料や、国・都道府県・市町村などの公費負担で賄われています。このぺーじでは、上図を参考にしながら、医療費のしくみについて詳細に説明しています。 あなたが病気や怪我で病院にかかると医療費を請求されますが、健康保険証を提示することで、あなたは医療費の全部ではなく、その一部だけを支払えば済みます。では、どうして医療費の一部だけを支払えばいいのか、上に示した図中の「〇印内の番号」の順にご説明します。 |