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健康・医療館 心の病気 心の病気とは
心の病気

心の病気とは


 心の病気は精神障害とも呼ばれる病気です。心の病気は、家庭環境、以前の事件などを引きずるトラウマ、コンプレックス、対人関係などの社会的ストレス、過労、睡眠不足などの悪条件が引き金になっておこる病気です。完璧な精神状態の人間など存在しませんから、心の病気は、いくつかの悪条件が重なれば、誰でもなる可能性のある病気です。いわゆる「病気」の一つですから、治療により改善または完治できます。


 心の病気は何かの原因が切欠で不安がマイナス思考を招き、そのマイナス思考が不安を増幅させるという悪循環から始まることが多くあります。心の病気の初期症状は、急にお腹や胃が痛くなったり、気分が沈み込んでしまったり、自分の存在意義を見失ったり、悲しみや寂しさで胸が一杯になったり、生きる希望が持てなくなったりします。病気の発作がおこると、胸部が圧迫され息苦しくなったり、呼吸困難になったりします。一度おこると、再発の不安からますます発作がおこりやすくなってしまいます。

 脳の活動は脳内に張り巡らされた神経回路網を構成する神経細胞によって生み出されます。感情や思考、意欲などの精神活動は、この神経回路網の活動によって作り出されますが、これらを実現するのがソロトニンやドーパミン、アセチルコリン、ノルアドレナリンなどの神経伝達物質です。心の働きは最終的には脳の活動に帰着するので、精神障害は何らかの原因が、これらの神経伝達物質の働きに不均衡な影響を与えて起こると考えられています。

 そのような状態が発生する原因には、人間の生物学的側面や社会学的側面、心理学的側面があります。これらに対する治療法には、薬物療法、環境調整、カウンセリングなど精神療法などの方法が使われます。心の病気の治療に当たっては、励ましや叱咤、激励、批判、説教などは逆効果となるので絶対にしてはいけません。

 ・生物学的側面:神経伝達物質の過不足、脳や体の働きなど
 ・社会学的側面:自身の学校や職場など社会的立場など
 ・心理学的側面:自身の性格傾向、家庭環境など

 このコーナーでの理解をしやすくするために、古典的な分類による主な精神障害の区分や病名を下表に示しますが、現在ではこの分類方法は必ずしも主流ではありません。最近、一般化されている分類方法については「心の病気の分類」のページを参照してください。

 心の病気については、とかく偏見があるのですが、ひとつだけ重要なことがあります。心や精神の疾患も病気ですから、早期に発見し適切な治療を行えば、完治とはいわないまでも改善はできるという点です。


心の病気の名称 ▼心の病気のカテゴリーのそれに含まれる病名などをご説明します。▼
■■ 心の病気 ■■
┣■心の病気
┃┣心の病気とは
┃┃
┃┣心の病気のはじまり
┃┣心の病気の徴候と想定される障害
┃┣心の病気の原因
┃┣心の病気のよくある症状・障害
┃┣心の病気の治療
┃┗心の病気の患者のいる家族のあり方

┣■心の病気の分類
┃┣心の病気の体系
┃┃
┃┣幼児期・小児期・青年期障害の分類
┃┣せん妄・痴呆・健忘性障害の分類
┃┣身体疾患による精神障害の分類
┃┣物質関連障害
┃┣統合失調症・他の精神病性障害の分類
┃┣気分障害の分類
┃┣不安障害の分類
┃┣身体表現性障害の分類
┃┣虚偽性障害の分類
┃┣解離性障害の分類
┃┣性障害・性同一性障害の分類
┃┣摂食障害の分類
┃┣睡眠障害の分類
┃┣衝動制御障害の分類
┃┣適応障害の分類
┃┣人格障害の分類
┃┣臨床的関与対象となる他の障害の分類
┃┗その他の障害の分類

┣■幼児期・小児期・青年期障害
┃┣幼児期・小児期・青年期障害とは
┃┃
┃┣精神遅滞
┃┣学習障害
┃┣運動機能障害
┃┃
┃┣コミュニケーション障害
┃┃┣表出性言語障害
┃┃┣受容−表出混合性言語障害
┃┃┣音韻障害
┃┃┣吃音症
┃┃┗特定不能のコミュニケーション障害
┃┃
┃┣広汎性発達障害
┃┃┣自閉性障害
┃┃┣レット障害
┃┃┣小児期崩壊性障害
┃┃┣アスペルガー障害
┃┃┗特定不能の広範性発達障害
┃┃
┃┣注意欠陥および破壊的行動障害
┃┃┣注意欠陥・多動性障害
┃┃┣行為障害
┃┃┣反抗挑戦性障害
┃┃┗特定不能の破壊的行動障害
┃┃
┃┣幼児期・小児期早期の哺育・摂食障害
┃┃
┃┣チック障害
┃┃┣トウレット障害
┃┃┣慢性運動性チック障害
┃┃┣音声チック障害
┃┃┣一過性チック障害
┃┃┗特定不能のチック障害
┃┃
┃┣排泄障害
┃┃
┃┗幼児期・小児期・青年期の他の障害
┃  ┣分離不安障害
┃  ┣選択性緘黙(かんもく)
┃  ┣幼児期・小児期早期の反応性愛着障害
┃  ┣常同運動障害
┃  ┗特定不能の幼児期・小児期・青年期障害

┣■せん妄・痴呆・健忘性障害
┃┣せん妄・痴呆・健忘性障害とは
┃┃
┃┣せん妄
┃┣痴呆
┃┗健忘性障害


┣■身体疾患による精神障害
┃┗身体疾患による精神障害とは

┣■物質関連障害
┃┣物質関連障害とは
┃┃
┃┣アルコール関連障害
┃┣アンフェタミン関連障害
┃┣カフェイン関連障害
┃┣大麻関連障害
┃┣コカイン関連障害
┃┣幻覚剤関連障害
┃┣吸入剤関連障害
┃┣ニコチン関連障害
┃┣アヘン関連障害
┃┣フェンシルリジン関連障害
┃┣鎮静剤・催眠剤・抗不安薬関連障害
┃┗多物質関連障害

┣■統合失調症・他の精神病性障害
┃┣統合失調症・他の精神病性障害とは
┃┃
┃┣統合失調症・精神分裂病
┃┣失調感情障害・非定型精神病
┃┣妄想性障害
┃┣短期精神病性障害
┃┣共有精神病性障害
┃┣一般身体疾患による精神病性障害
┃┗物質誘発性精神病性障害

┣■気分障害
┃┣気分障害とは
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┃┣双極性障害・躁うつ病
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┃┣不安障害とは
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┃┣心的外傷後ストレス障害:PTSD
┃┣急性ストレス障害
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┃┣身体表現性障害とは
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┃┗虚偽性障害とは

┣■解離性障害
┃┣解離性障害とは
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┃┣解離性健忘
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┃┣解離性同一性障害
┃┗離人症性障害

┣■性障害・性同一性障害
┃┣性障害・性同一性障害とは
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┃┣性嗜好異常
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┃┣摂食障害とは
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┃┣神経性無食欲症・拒食症
┃┗精神性大食症・過食症


┣■睡眠障害
┃┣睡眠障害とは
┃┃
┃┣睡眠の役割
┃┣人間の睡眠
┃┣睡眠時間
┃┣神経伝達物質
┃┃┣ドーパミン
┃┃┣ノルアドレナリン
┃┃┣アドレナリン
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┃┃┣アセチルコリン
┃┃┣γ−アミノ酪酸
┃┃┗オピオイド
┃┃
┃┣睡眠障害の症状
┃┣睡眠障害の原因
┃┣睡眠障害の診断
┃┣睡眠障害の治療
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┃┣不眠症
┃┃┣原発性不眠症
┃┃┣神経性不眠症
┃┃┣薬原性不眠症
┃┃┣身体疾患性不眠症
┃┃┣精神疾患性不眠症
┃┃┗脳器質疾患性不眠症
┃┃
┃┣過眠症
┃┃┣ナルコレプシー
┃┃┣特発性過眠症
┃┃┣反復性過眠症
┃┃┗薬剤性過眠症
┃┃
┃┣概日リズム睡眠障害
┃┃┣睡眠相前進症候群
┃┃┣睡眠相後退症候群
┃┃┣非24時間睡眠覚醒症候群
┃┃┣不規則型睡眠・覚醒パターン
┃┃┣交代勤務睡眠障害
┃┃┣ジェット時差症候群
┃┃┗薬の副作用による睡眠障害
┃┃
┃┣睡眠時呼吸障害
┃┃┣睡眠時無呼吸症候群
┃┃┣閉塞性睡眠時無呼吸症候群害
┃┃┣中枢性睡眠時無呼吸症候群
┃┃┣混合性睡眠時無呼吸症候群
┃┃┣上気道抵抗症候群
┃┃┣睡眠関連低換気・低酸素血症候群
┃┃┣身体疾患による低換気・低酸素血症
┃┃┗特定不能の睡眠時無呼吸等呼吸障害
┃┃
┃┣睡眠時随伴症
┃┃┣覚醒障害
┃┃┣睡眠覚醒移行障害
┃┃┣通常レム睡眠時随伴症
┃┃┗その他の睡眠時随伴症
┃┃
┃┣睡眠時運動障害
┃┃┣むずむず脚症候群
┃┃┗周期性四肢運動障害
┃┃
┃┣身体的疾患関連睡眠障害
┃┣精神障害関連睡眠障害
┃┣薬物に関連する睡眠障害
┃┗その他の睡眠障害

┣■衝動制御障害
┃┣衝動制御障害とは
┃┃
┃┣間欠性爆発性障害
┃┣窃盗癖
┃┣放火癖
┃┣病的賭博
┃┗抜毛癖

┣■適応障害
┃┗適応障害とは

┣■パーソナリティ障害
┃┣パーソナリティ障害とは
┃┃
┃┣妄想性人格障害
┃┣結合失調質人格障害
┃┣統合失調型人格障害
┃┣反社会性人格障害
┃┣境界性人格障害
┃┣演技性人格障害
┃┣自己愛性人格障害
┃┣回避性人格障害
┃┣依存性人格障害
┃┗強迫性人格障害

┣■臨床的関与の対象となる他の状態
┃┗臨床的関与の対象となる他の状態とは

┗■その他障害
  ┣その他の障害とは
  ┃
  ┣心身症
  ┣過換気症候群
  ┗神経性頻尿














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